2GB micro sd for sale. / _mogi.
今回は、スマホと一緒に購入させられるセット販売商品(抱き合わせ販売)の代表「SDカード」についての記事となっています。
高額なスマホは販売しているショップは、「さぞかし儲けているんだろう・・・」と思われがちですが、スマホ一台あたりの儲けは多くありません。そのため、少しでも利益を上げたいショップとしては、スマホだけでなく、フィルム、ケース、SDカードなども一緒に購入してもらうことで利益の積み増しを考えます。
しかし、SDカードはセット販売商品の中でも高額で、その販売方法も問題になりがちです。知識のない消費者が泣きをみているケースも多くあり、消費者センターでも相談ケースが増えているようです。
とにかく高いショップのSDカード
ソフトバンクに限らず、携帯ショップのSDカードはとにかく高額です。SDカードには規格や容量があり、ショップの純正SDカードは質が良いと言われていますが、それにしても値段は高額です。
- SD 200GB(class10 U3)¥42,984(¥1,791/月)
- SD 128GB(class10 U3)¥34,560(¥1,440/月)
- SD 64GB(class10 U3)¥17,280(¥720/月)
- SD 32GB(class10 U3)¥10800(¥450/月)
※(カッコ)内は24回払いの割賦契約時の支払額
Class10とU3というのはSDカードの規格で、平たく言えば読み込み速度が速く快適に使えるという意味でとらえておけばよいでしょう。現在、販売されているSDの中では間違いなく高規格となります。
始めからソフトバンクショップのSDカードしか薦められなければ、そんなものかと思うかもしれませんが、ショップ以外でのSDカードの値段を見てみると、驚くかもしれません。
ちなみに、AmazonでSDカードを検索してみると、17,280円もするはずの64GBのSDカードが2,000円~3,000円台で売っていたりします。
Team Micro SDHC/SDXC UHS-1 COLOR CARDシリーズ 10年保証(64GB)
- 出版社/メーカー: Team
- メディア: エレクトロニクス
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何故こんなに差があるのか、そして「そんなに高額なものを誰が買うのか。」と思うかもしれません。品質の違いや性能テストの違い、保証期間や防水など、様々な要因があります。
しかし、ショップでSDカードを買ってしまった、買わされてしまった、と後に後悔する人の多くは、そもそもSDカードの規格を気にするほどこだわりはないのではないでしょうか。「難しい話は抜きでいい」、「高額なSDはいらない」、買わされないための方法だけ知りたいという人にとって役立つ情報を集めました。
ショップでの販売トークを知る
何万円もする高額なSDカードをもし売ってくださいと上司から指示を受けたら、どのように販売するでしょうか?
製品の魅力を伝える?、純正品以外のデメリットを説明する?、利用シーンを思い浮かべてもらう?・・・。どれも不正解ではありませんが、もっとも簡単に販売する方法は、それを付けるのが当たり前だと思わせることです。
ネットなどの情報なので真偽のほどを証明はできませんが、例えばこのような販売トークがあるようです。
「スマホだとSDカードが必要になるので、付けておきますね?」
これでハイと答えると、高額なSDカードが値段の説明もなしに、勝手に分割契約として組み込まれるようです。また、機種変更の見積もりを出してもらう際、勝手にSDカードを分割購入した場合の値段を提示され、「この内容で登録を進めてまいりますね?」というケースもあるようです。
これも、ハイと答えると、高額なSDカードが勝手に契約に組み込まれるようです。ちなみに、このような販売方法は明らかなブラックなので、全ての店舗でこういった販売方法を行っているわけではありません。
いらないと言っても食い下がってくることもある
SDカードを付けられても、または勧められても、断ってしまえば問題はありません。
しかし、ここで1つ考えておきたいのは、ショップの店員の境遇です。彼らは3万円も4万円もするSDカードを、普段から実際に販売しているのです。当然断られるケースも多く、それに対しての切り返しトークも想定しています。
オレオレ詐欺もそうですが、騙される方としては不意打ちで連絡がきます。オレオレ詐欺の被害者が未だに後を絶たないのは、被害者が騙されやすいという面だけでは説明がしきれません。オレオレ詐欺の詐欺師も、携帯ショップの店員も、どうやってトーク展開をすればいいのか、普段から考えながら生活を送っている人達です。そうなると、消費者に何の知識もなければ、かなりのハンデがある状態でトークをしなければなりません。
もし、あなたがSDカードは必要ないと言っても、「純正でないとデータが消えてしまう場合がある」、「純正でないとスマホの処理速度が低下する」、「大容量なら次の機変時にもそのまま使えるのでラク」などと、食い下がってくることもあります。
あれこれと相手のペースに乗せられてしまうと、結局は買ってしまう、という可能性もあります。切り返しトークだって、効果がなければスタッフ側も行いません。効果を実感しているからこそ実践しているのであり、切り返しトークによって買ってしまう人が実際にいるわけです。
知識で勝てなくても確実に断る方法
もし、携帯ショップの高額なSDカードをいらないと思うのであれば、断るのが一番です。
ショップのSDカードに魅力を感じて購入する人もいれば、とりあえず動けば何でもいいと言う人もいます。ショップのSDカードを買うのが悪いのではなく、どちらを選ぶべきか、自分で納得しているかどうかが重要です。
トークではかなわないと思う人もいますし、かなわないとは思わなくても、切り返しトークに付き合うのが面倒だという人もいます。 SDやスマホについて特に詳しくはないが、確実に簡単に断る方法として、1例を挙げておきます。
相手が純正の高容量SDのメリットを伝えるのであれば、「それは持っている。」もしくは「すでにネットで購入してある」と伝える、これでほぼ確実に断れるでしょう。
ソフトバンク純正のSDカードにどんなにメリットがあっても、違うSDにどんなデメリットがあっても、すでに持っていれば解決です。思いつく反論としては、予備としてもう1枚とか、知人のデータが入っているとか、ネット購入は粗悪品が多い・・・。その位でしょうか。知人のデータが入っていると不安かもしれませんが、そもそも知人のSDという話が嘘なので、何を言われようと知人にやってもらえるとでも言っておけばよいでしょう。
スマホでも契約でも、きちんと知識を持つことは大事です。しかし、こちらはスマホのことだけを考えて生活しているわけではありません。切り返しトークに真面目に付き合うより、最低限の労力で体よく断ってしまいましょう。
「最新のスマートフォンには大容量のSDカードが必要」って本当?~販売店に勧められて高額なSDカードを購入した、という相談が増加中~ | 東京くらしWEB
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