初めてのスマホに大幅な割引が適用される「スマホデビュー割」。当サイトでも裏ワザ含め何度も紹介しています。
この度、「スマホデビュー割」が改定となります。それも安くなるのか高くなるのか説明がわかりにくいようです。そこで、今回もわかりにくいスマホデビュー割でお得になるのか損になるのか解説します。
割引金額が2,100円から2,457円へ改善される
スマホデビュー割では、次回の機種変更時まで割引が継続します。今までは2,100円でしたが、2,457円に改定されます。これによって、ライト1GBプランでの料金は2,800円から2,443円になります。
さらに、「おうち割光セット」が適用できればさらに463円割引になるので1,980円。今、格安などで話題のワンキュッパでスマホが持てます。単純にスマホデビュー割の割引金額だけが増えるならいいね。
しかし、ソフトバンクなので罠もあります。機種代金に関しては改悪されてしまいます。
ソフトバンク:スマホデビュー割料金改定
機種代金の負担は増えてしまう
デビュー割では、DIGNO Gが人気ですが、その理由が機種代負担の少なさです。月々の実質負担金は180円だったので、機種代の負担はほとんど無視してスマホデビューできます。改定前なら2,800円に+180円でスマホが持てましたが、今回の改定で機種代の負担金は増えてしまいました。
次は、機種代金を含めた通信料を合計金額で比較してみました。
改定前(通信料金合計:2,337円)
- DIGNO G:2,337円+180円=2,517円
- シンプルスマホ3:2,337円+1,080円=3,417円
- iPhone SE(32GB):2,337円+1,080円=3,417円
改定後(通信料金合計:1,980円)
- DIGNO G:1,980円+1,000円=2,980円
- シンプルスマホ3:1,980円+1,500円=3,480円
- iPhone SE(32GB):1,980円+2,000円=3,980円
改定後は、どの機種を選んでも料金は高くついてしまいます。
また、「おうち割光セット」が付かない場合には、どの機種を選んでも毎月の料金は4,000円を超えてしまい、DIGNO Gのように3,000円程度でスマホを持つのは難しくなりました。2年経った後は機種代金の負担が減るので、それからの料金はちょっと安くなりますが、2年間の値上がり額の方が気になる人が多いのではないでしょうか?
実は、Xperia XZのようなハイスペック機種がコスパは良かったのですが、こちらも値上がりする上、恐らく在庫も手に入らないと思うので割愛しています。
通信料下げて機種代上げる意味は何か?
デビュー割の改定を見て、少なくとも2年間はお得感が少なくなったわけですが、2年後を想定すれば、通信料が安くなるという見方もできます。そもそも今回の改定はいったい何なのか、目的がよくわからないという人も多いと思います。
あくまで、個人的な推測になりますが、ケータイ乞食などの対策なのではないかと思います。今はあまり聞かなくなりましたが、MNPの還元を原資にしてお金を儲けられる時代がありました。もし、一括0円でスマホを購入できるとしたら、月額料金は大幅に抑えられます。また、通常スマホを一括購入すれば、機種変更などでも月額料金は安くなります。機種代を先に払うのだから当然ですよね。
今回の改定によって、スマホデビュー割で端末を購入する場合、一括で端末を購入しおうち割も含めた上での月額料金を比較してみると、12/21までと12/22以降では大幅に変わります。12/21までの場合、機種代金を一括で支払うと月額料金が大幅に下がります。しかし、12/22以降は、たとえ機種代金を一括で支払っても、月額料金のお得感が大幅に下がります。
長い目で使っていくユーザーにとってはいいのですが、機種は一括で購入したい人、MNP還元で機種代値引きを狙っている人などにとっては、今回は改悪となるでしょう。今回の改訂の本質は、月額料金うんぬんよりも、一括での通信料金の維持にあると思います。
余談ですが、iPhone SEをデビュー割りで購入した場合、機種代金は2,700円の24回払いで、合計64,800円となります。仮にソフトバンクではなく「Y!mobile」で一括購入した場合も端末代金は同じです。
Y!mobile:iPhone
ソフトバンクガラケーからデビュー割一括でやる位なら、Y!mobileの方がお得です。
プランSなら1年間ワンキュッパ(税込2,138円)で持てますが、機種代金の割引サポートは1,080円入るので、ざっくり1年目は1,000円、2年目も2,000円でiPhone SEが使えます。おうち割適用できるならさらに安くなりますね。これは分割でも同じです。
もし、iPhone SEへのデビュー割を考えているなら、MNPでも純新規でも機種変更でも、Y!mobileでも検討することをお勧めします。