元ショップ店員だけが知ってるソフトバンクの説明書

ソフトバンクで働いていた私が賢くお得に利用する方法をお伝えしています。

ソフトバンクショップ内にワイモバイルがある理由。大手と格安を取り扱う最大のメリットとは?

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最近、ソフトバンクショップにワイモバイルの看板が並んでいるのを見かけたことはありませんか?

ソフトバンクとワイモバイルは同じ会社という立ち位置なので、ソフトバンクショップ内でワイモバイルの契約やプラン変更などもできるようになりました。その内、「LINEモバイル」の看板も追加されるかもしれませんね。

今回はワイモバイルの看板を付け加えたソフトバンクが、何を狙っていたのかを解説します。

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同じ店舗内(敷地)なら経費も節約できる

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元々ソフトバンクショップだった所にワイモバイルも加わりますが、敷地が広くなるわけではありません。

家賃などの経費を抑えて新規出店するというのは、大きなメリットになります。また、家賃だけでなく、スタッフ数も抑えられるのは大きいです。現在、人手不足が社会問題になっている中、同じ箱の中でワイモバイルを追加するというのは非常に合理的です。

ただ、中で働くスタッフの方々はソフトバンクにワイモバイルと、覚えること、やることが増えて大変ですね。

ワイモバイルの店舗数が増加している

既存の店舗を使ってワイモバイル店舗を増やすのですから、ワイモバイルの店舗数は一気に増やせます。

これによって、ライトユーザーが気軽に契約しやすくなりました。店舗数が少ない時は、地方なら最寄りの店舗まで1時間以上かかるという事も珍しくなかったと思います。

何かあった時に「店舗」に行って直接スタッフに相談できるというのは、特に年配の方にとっては安心ではないでしょうか?

ワイモバイルの勢いが強い理由の1つに「近くに店舗がある」というのは意外と重要な役割を果たしていると思います。単純に安さを求めるなら「格安SIM」にいけばいいですが、格安SIMだと店舗に相談ができませんからね。

「お金もほとんどかけずに店舗数を増やすなんてソフトバンク賢いな」と、感心してしまいますが、実はもっと大きな狙いがあります。そして、ニュースなどを見る限りではその目論見が大分成功しているように見えるので、ソフトバンクの戦略ってすごいなと感心します。

格安SIM層の受け入れができる

現在の携帯業界では、「大手キャリアで最新機種をガンガン使いたいという人」と、「ライトユーザーで安く使いたい人」という2パターンです。

昔の通常の流れなら、ガンガン使う人は大手キャリア、ライトユーザーは格安SIMという住み分けができました。しかし、ソフトバンクはワイモバイルを併設することで、両方の顧客を受け入れることが可能になります。

来客がどちらの層であっても同じ店舗内で解決できるので、取り逃さないというメリットがあります。

というより、「これがやりたくて併設したんでしょ?」と問い詰めたいくらいです。

大手キャリアが格安SIMに対抗するために、料金プランを安くしたり、サービスの質を上げたりというのは普通の考え方だと思います。ですが、「じゃあ、ここ(店舗内)で格安SIMも取り扱いしちゃおう!」という発想はすごいなと思います。

サブブランドとして「ワイモバイル」を打ち出したのはわかるのですが、今回のように併設モデルを見せつけられると、確かにワイモバイルの店舗を別に構える理由って全くありませんね。

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解約阻止ができる

「ソフトバンクはぼったくりだ!こんな会社は解約してやる!」

「わかりました、では料金のお安いワイモバイルをご案内いたしますね」

こんな接客ができてしまうのも(実際この返しは火に油を注ぎそうですが)、併設のメリットです。本来、手間のかかりそうな解約の阻止も、併設店舗ならかなりハードルが下がります。

例えば、ソフトバンクは現在「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」という両極端なプランを提示していますが、普通のライトユーザーにお勧めのプランがありません。

「5GBもあれば十分だから安くならないの?」という人は結構いると思いますが、そういう人が解約しないように、ワイモバイルではMプランで9GB使えますし、料金も安くなります。

そういう抜け道があるからこそ、あんな両極端な強気なプランも押し切って発表できるのだと思います。解約希望のソフトバンクユーザーをワイモバイルに誘導、解約希望のワイモバイルユーザーをソフトバンクに誘導、こうすることで解約率を大幅に下げることができます。

本気でLINEモバイルの看板も掲げるのでは?

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ウルトラギガモンスターができる前のプランで言えば、ソフトバンクは5~20GB向けというイメージ、ワイモバイルは2~6GB向けというイメージでした。

しかし、現在では両ブランドともグレードアップしているので、ソフトバンクは使い放題、ワイモバイルも9GBが主流になってきています。では、ひたすら料金を抑えたいライトユーザーはどこにいけばいいのか?ワイモバイルのSプランもいいのですが、1年後は料金が上がるというデメリットがあります。

そこで、より安いプランをということで格安SIMに流れていく可能性もあります。それが「LINEモバイル」です。ただ、LINEモバイルも併設となると、現在の白(ソフトバンク)、赤(ワイモバイル)に続いて緑(LINEモバイル)と、カラーバリエーションがかなり豊富な店頭看板になってしまいます。

配色だけなら「セブンイレブン」に近いイメージでしょうか?デザイン設計時には、他の企業から訴えらえることのないよう、配色配置には注意が必要ですね。

新規契約や機種変更をするなら、店頭よりもオンラインショップのほうが、頭金(相場5,000円~10,000円)がかからないため、安く購入することができます。

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